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「もう、お腹一杯よ。美味しかったぁ♪」
「満足してもらえて、嬉しいよ。」
俺の作った料理を食べて、真澄は、満足な顔をしていた。
片付けは、ふたりでやった。ふたりだと、あっという間に終わったんだ。
「…真澄、どうする?」
「何?」
「自分のマンションに戻る。それとも、このまま、ここにいる?」
ちょっぴり悩んだ顔をしたけど、すぐに笑いながら、ここにいたいと答えてくれた。
俺達は、どちらからともなく唇を重ねた。
昨日の夜は、真澄が酔い潰れてしまったから、何もないまま、初夜が過ぎてしまっていたからな。
「…真澄。」
「…海斗。」
気持ちは、固まってた。もう誰に気兼ねすることもないんだと思ったら、箍が外れた。
抱き締めあって、お互いの温かさを感じあった。
何度も唇を重ねて、吐息と吐息が絡まって、その内、艶っぽい声が、抑えていても漏れてくる。
数えられない数、唇を啄み、舌と舌を絡ませた。
真澄を抱き締めていた手で、彼女の背中、腰、お尻と優しく撫でた。
手に手が触れたら、指と指を絡めあった。
前は、こんな風に抱き締めあっていると、俺の硬くなったものが、真澄の硬くなったものと触れあって、お互いに相手の欲求を直接に感じていたのに、今、真澄のその場所には何もない。
あるはずのものがないのは、なんか不思議な感じだな。…と言うかさ、これが、世の一般的な男女なら、なんの違和感もない。疑問にも思わないことなんだよな。
今までの体験や既成概念をある程度捨てないと、これから、やっていけないのだと、改めて思うよ。
そんな俺は、真澄の胸が気になった。前に、触らせてもらったけど、胸は、適度に柔らかで、俺の胸板に触れてる真澄の胸は、押されて平らになっているけど元の形に戻ろうと押し返してくる。まだ慣れない感触に、俺は、真澄が、女になったんだって実感した。
「…ベッド行こう。」
真澄の耳元に、囁きかけると、小さく頷いたから、俺は、真澄を抱き上げて、寝室へ入っていったんだ。
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