23歳

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23歳

あの頃の私は、何をしても心が晴れることがなく 生き急ぐかのように日々焦っていた。 大切な娘と毎日出掛け、ヘトヘトになるまで遊び 楽しい日々を送れているにも関わらす、 なぜか満足には至らなかった。 私は人生の大半がモテ期といえるぐらいにモテていた。 ソレは出産後も変わることなく、 20年ほど前にしては珍しく 「可愛い子供服を着せた若いママ」に人妻 という要素がプラスされ コンビニに立ち寄ってもナンパされていた。 (キレイ過ぎず中ぐらいでスタイルが良いとなると一番声かけやすいでしょう? まぁまぁいい車に乗ったまぁまぁな女がとても可愛い女の子を連れていると想像して下さい) 声を掛けられ慣れている私は、 「電話番号教えて」 にもあっさり教えていました... ナンパ専用の携帯電話を持っていたのです。 ハイブランドに身を包み、高級バックの中には携帯を3台.. 旦那様にもナンパ専用電話の事は話していましたし その電話が鳴ると時々旦那様が出るコトもありました。 優しく、何も言わない旦那様 稼ぎもよく何一つ不自由のない生活... それでも私の心は渇いていたのです。
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