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(一八年は長いよね………永遠に生きるあたしにでも分かるわ……)
そんなナズナの気持ちを想うと……毎日が息苦しくなってきたんだ……
(アニー………)
キーコ! こんな俺を許してくれないか……
(アニー………あたしから離れないで)
キーコ……俺は、ナズナの気持ちを受け入れることにした……もう毎日がどう仕様もないんだよ……
(アニー!)
その日から……キーコとの指輪は外した……
(アニー……)
俺は……呪縛から解き放されたような気持ちになった……
しかしその半面、いつキーコが現われはしないかと怯えて暮らした。
(……………)
怯えれば怯えるほどナズナを求めた。……こんな日々の俺を分かってほしい………
二十二年経って、お前が俺の眼の前に現れた時には……おかしな話しだが、俺の心は、善と悪が渦巻いた。
(あたしの心は、歓びと哀しみが渦巻いたわ……)
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