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キーコとトートは、太平洋上を上昇して行きました。
「今まで気づかなかったけど、お前はどうやって飛んでるんだ」
「私はキーコさんみたいに日傘なんか使いませんよ」
「だからどうやってと、訊いているんだ!」
「あぁ、靴ですよ。おかん様特製の靴ですよ。
よろしかっらキーコさんも如何ですか? 日傘はむかしのお話しですわよ」
「あのなぁ お前のその減らず口はどうにかならないのぉ」
「努力はしてますよ……あっ、太平洋のド真ん中に着きましたよ、キーコさん!」
口をへの字にしたキーコは、軽く頷くと、
「トート、お前の減らず口は後回しだよ!
さあ、降下するよーーー!」
と叫び、降下を始めました。
「あ、待ってキーコさーーーん! また私を置いてくーーー!」
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