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「キーコさん、アニーさんがこちらに寄ってくるわ。
もう我慢ができない! 私、会いに行くわね」
トートはアニーに向かって駆け出して行くのでした。
「ちょっと待ってよトート! アニーはバッグのお前しか知らないんだよ~~~っ」
トートは間近にせまるアニーに飛びつき、驚いたのはアニーでした。
「う、なんだこの女? キーコさんの女中か?」
アニーは力強くトートを離しました。
「なんで私を突き放すのよアニーさん! 感動が薄れるじゃないのよ」
「女、なんで俺の名を知ってる?」
「えっ、何言ってんのよ私よ! バッグのトートよ!」
「バッグのぉ……」
そこへキーコが、逞(たくま)しくなったアニーの処へニヤニヤしながらやって来たのでした。
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