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キーコとトートが揉めているようすに驚いたアニーは、割って入りました。
「止めろ二人とも、良い歳なんだから。何が元で言い争うんだ。
キーコさん、良かったら訳を話してくれないか?」
キーコは言葉に詰まり、話をはぐらしました。
「………ところでアニー、お前の家族の写真はないのかい? 子が居ると聞いた」
「揉め事の話は?」
「揉めてなどいないよ。あたしとトートは、お前よっか古い仲なんだ、だから揉めたりはしない!」
キーコのその発言に驚いたアニーでしたが、トートはキーコの表情を見つめながら、
「キーコさん、お食事にいたしませんか?
アニーさんもお腹空いたことでしょうから」
と、キーコに助け船を出すのでした。
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