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「キーコさん直伝のオムライスですよ……………
……………どうですか今日のお味は?」
「うん……
トートはさぁ…あたしの世話は好きかい?」
「好きも何も、私は元々キーコさんのお共のバッグですから、
逆に私をポイと捨てては困りますわよ」
「あはは……
そんなことはないよ、口うるさいのも息抜きで楽しいよ」
「本心ですか!?」
「お前に嘘を言っても何の徳にもならないよ」
「ならないですか……
たいへん複雑な応え方ですわね」
「え、あ、このオムライスとても美味しいよ! 塩加減が絶妙だね、トート」
「そうですかねぇ…………
(なにげなく立体テレビに振り向いて)
ああ、あれはアニーさんじゃありませんか、この人ですよーーーっ!?」
トートはニュース番組を差して声を張り上げるのでした。
「アニー?
(キーコも振り向いて)
本当だ、確かにアニーだったわね……」
「アニーさん、軍服姿で反政府軍のリーダーでしたわよ!
……逢いに行かないのかな?」
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