トートの変身

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´  お腹空いた、と言う少年に、キーコは食堂に案内しました。  トートはその後を鼻歌でついて行くのでした。 「このオムライス! 我が家に伝わる味とおんなじだーーー!」 「伝わる味が同じ!?」  キーコとトートは顔を見合わせました。 「少年君、あなたのお名前は?」  少年はスプーンを置いて顔を挙げました。 「名前かい、ぼくの名はボナニー!」 「ボナニー…… トート笑ってはいけませんよっ。 ところで、ボナニーは何処からから来たの?」 「ご馳走さま~~~旨かったよ。 ここにさ、ぼくは飛ばされて来たんだよ!」 「飛ばされて…… まさか山羊にじゃないよね」 「その通り、山羊にだよ! 名前は……え~~」 「メェ~メェ~おかーーーん!!」  キーコとトートは声を揃えて張り上げました。 「何だよ、張り上げて~~!? で、なぜメェ~メェ~おかんを知ってんの?  あの山羊は、キセルで器用に吹かすんだぜ、ふーーーって」 ´
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