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「豚に真珠……」
「ちょっと、せっかく苦労して選んだのにその感想は酷くない?」
ハルは呆れたような笑い声を出しながら、私の髪を指先で梳いてくれる。
その指の動きはわざとうなじに当たるように動いていて、私の身体は反応を我慢するだけで精一杯だ。
「ありがとう。一生大事にする」
「そう言ってもらえると嬉しいよ。一生つけていてね」
つい”一生”なんて言葉を使ってしまったけれど、この言葉、結構重たい意味に捉えられないだろうか。
でも、ハルも躊躇なく言っていたし、そんなに気にしなくてもいいかな……?と思いたいけれど、でも期待してしまう自分もいる。
ハルと一生一緒にいたいだなんて、そんな図々しいことを思ってていいだろうかって。
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