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「ちょ……!みんな見てる……」
「大丈夫。他の人もみんな自分の世界に入ってるから。それより早く港につかないかな。めちゃくちゃ今、家に帰りたい」
きっと、今のキスでハルの中のスイッチがオンになってしまったんだろう。
ようやく自由になった私が目の前にいるんだ。
そんな私を求めていてくれているのなら、私だっていくらでも受け入れる覚悟はもちろんある。
ルームシェアを始めた頃を思い出せば信じられないけど、この人は今本物の私の恋人になったのだから。
「ハルって私の魔法使いよね。埃まみれになっていた私を助けてくれた、イケメン魔法使い」
クスクスと笑いながらハルを指さして伝えると、気難しい顔をしたハル。
あまり喜んでくれなかったみたい。
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