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そのあと、すぐに、
「おやつ失礼します」
とカーテンを開けて、
ベットの足元にあるテーブルに、ボサっと軽く投げるように、拳ほどの大きさのビニール袋を置いて、すぐにまた消えた。
3時近くになると、お茶とおやつを配ってくれる。
投げ込まれたように置かれていった、それを見た彼が、
「エサ?」
と言って聞くから、
投げる様にテーブルを置かれて行った袋の中身を確認しようと、そっと起き上がると、
茶色いスティック上の塊が2本入っていて、
それがまるで、昔飼っていた犬のおやつのクッキーに似ていて、
「ふふっ!あははっ…!」
テーブルに投げ込まれたことと、与えられた物と、エサと言う言葉がマッチしすぎて、笑いが止まらなくなる。
彼も、つられて「ふふっ!」って、笑うから、
涙が出るほど笑ってしまい、
「しー!しー!産まれちゃう!一回横になろ!」
彼が笑わせたくせに、焦ったように、肩に手を添えて体を支えて寝かされた。
仰向けになっても、笑いが治まらなくて、しばらく、
「くくくっ…」
と、必死に笑いを堪えていた。
「昨日は、白玉ぜんざいだったんだけど…。にしても、エサって失礼だから!」
落ち着いたから、おやつとお茶を頂くために、体を起こして、頂くと、
見た目はエサでも、味は美味しいクッキーだった。
食べ終わると、お茶をすすったあとは、ベットで歯磨きをして、口をすすぎに行く時だけ、部屋の洗面台で済ませて、またベットに戻って横になる。
次は、夕飯までずっと、また寝てるだけ。
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