生姜湯

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見る影もなく痩せ細った母が、体を暖めるため、と生姜湯を啜る。 微熱が続いても、咳に苦しめられても、大学進学を志す僕のために、やっと掴んだ正社員の職を黙々とこなし続けて、とうとう倒れちまった。 馬鹿だな。 そんな無理されたら俺が申し訳なくなっちまうだろうが。 親不孝者と言われようがなんと言われようが、僕は母のやり方が納得いかなかった。 母ちゃんのために、大学に行きたかったのに。
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