NO.1 -SIDE朱音-

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お目覚めに一発プロレス技でも決めてやろうかなんて思うけど、そんな知識も技術もないから断念。 普通に起こす。 「丞、朝。起きて。」 「…わかった…」 寝起きのいいこいつのことだから返事があった時点でもうあとは放っておいても勝手に起きて勝手に身支度済ませて勝手に出て行く。 昨日は先輩の誘いに付き合って結構飲んでたみたいだけど、それでも朝には強いはず。 いそいそと朝ごはんの準備をして、着替えて、化粧をする。 一応、丞の分も作るけど、食べたり食べなかったりちょうど半々ってとこ。 食べなければ食材ちゃん達は私のお弁当行き。 だってもったいないもん。 夜ご飯には足りないもん。 明日の朝には食べたくないもん。
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