第1章 女の子のズボンの、前のふくらみ

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 だが、これは、中途採用の試験だ。  淡々と、直緒は音読を続けた。 「そっと唇を近寄せる。 『やだ』 歩が身をのけぞらせる。 『なぜ?』 『だって』 『好きだよ』 『うん』 『ずっと前から』 『わかってる』 『キス、していい?』 『馬鹿、聞かないで』 『そうだね。だって、ズボンの膨らみが……』」
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