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<2回生>
トーマス・マン「トニオ・クレーゲル」、ダンテ「神曲」、安岡章太郎の「幕が下りてから」等を読んだ後、林芙美子の全集を読み始める。何と言っても「浮雲」が良かった。「放浪記」「茶色の目」も良かった。
ボードレールの全集も読んだ。「悪の華」「巴里の憂鬱」は私の肌に合うものが多かった。
その後バルザックの「谷間の百合」を読んだ機会には、全集を紐解く。
芥川賞授賞作品で青野聰「愚者の夜」、池澤夏樹「スティル・ライフ」、新井満「尋ね人の時間」等も読む。
そして小説の基礎形式を学ぶつもりで三島由紀夫の全集にも手を出す。遺作になった4部作「豊曉の海」は凄く迫力があった。
その後、五木寛之「雨の日には車を磨いて」を読んでドライブ気分を味わって息抜きをした。
織田作之介「蛍の宿」、ヴァージニア・ウルフの「自分だけの部屋」、再び川端康成の魅力を感じて「眠れる美女」「美しさと哀しみと」等を読み返す。
そうして、ジャン・コクトーの詩集に狂う。それに飽きると水上勉の全集を読み始める。「越前竹人形」「ボコイの浜なす」「水仙」「三条木屋町通り」「蜘蛛飼い」「雁の寺」「一休」等が良かった。
最近の作家では、村上龍の「コイン・ロッカーベイビーズ」が良かった。
NHKTVで「詩人たちのコンサート」という番組で自作の詩を朗読する詩人吉原幸子に衝撃を受けた。彼女の全詩集を読み通した。深い感銘を受けた。私もこんな強い女になりたいものだと感じた。
『せっかくふるえながら犯した罪が、お経一つで帳消しになってたまるものか』のフレーズが良かった。
同じく強い女、瀬戸内晴美「比叡」という小説、かなりな力作だった。
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