Desire～星に願いを～

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「この手を振り下ろせば、君を暴行傷害で訴えるよ。揉め事を起こしたくないなら、目の前から消えてくれ」

微笑みを崩さず、周囲から見れば激情した女性をなだめている姿に見えるよう振る舞う。

低い声で話しているから、周囲には内容は聞こえていないだろう。

街行く人もチラリとこちらを見て、興味無さそうに過ぎて行く。

「……っ、ジャップがいい気にならないでよねっ」

捨てぜりふをアマンダが吐く前に、背を向けてズタボロ少女に向き直る。

「同僚が失礼を。そこの店のものかな？」

少女がうなずくのを見て、テイクアウトのショップであれこれ買ってきて押し付けた。

少女のお腹から盛大な腹の虫が鳴り響き、【彼女】のことを思い出す。