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つい笑ってしまった僕を、少女が目を丸くしてガン見する。 「お前、初めて笑ったな!そやって笑って楽しいのを一杯にしてから、そいつに電話しろよ」 そういえば、声をたてて笑ったのなんかいつぶりだろう。 「ふふっ。じゃあ君にお願いしようかな。僕はミウラ・ヒョウト。ミウラって呼んで」 「やっと名前交換かよ。俺はクレアだ、よろしくな。ちなみにもう18歳だ」 紅羽と似た名前のあどけない顔で笑う彼女は、まだまだ子供に見えた。 「ねぇ、どうしてそんな格好と言葉遣いなの?それも役作り?」 僕の問いに胸を反らしてドヤ顔で答える。 「俺みたいな美貌だと、可愛い格好してたら拐われるだろ?変な男も寄ってくるし」 僕の爆笑が冬の公園に響いたのは言うまでもない。
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