優しき者より、護るべき者たちへ

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“人”は弱い。 それは誰もが知っている事実だ。 じゃあ、強い人間がいたらどうなる? 簡単な話だ……強い個を持つ人間は排される。 僕のように “自分を守り、他人を護り、自分に優しくし、他人に優しくあれ” そんな願いを与えられた僕。 自分も他人も護れる人間なんてそんな“規格外”の存在になれと望まれた。 一応、これでも親から生まれた子供。 親の望みにある程度はそって生きていきたいと子供ながらに考え、そして実行してしまった。 どっかで諦めるくらいがちょうどいいのに……、バカ正直に突き進んでしまった。 一つ上の姉によく注意されていた事なのに話を聞かなかった結果がコレだ。 「いたぞ!!ユーゴだ!」
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