のらねこ誕生

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  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚  地元に戻ってきて待っていたのは、山のような書類仕事だった。  これをパスして休みをとったので、しかたがない。  ──最悪の休みになっちゃったけど。  この高校の勤務が決まってから、もう2年が過ぎようとしている。  春休みの早朝、薄暗い職員室にはまだ誰もいなかった。  運動部の朝練は始まっているけれど、校舎にもあまり人がうろついていないようだ。  職場にはいつも、やたら爽やかで独特の怠惰な空気が流れている。  中心となるのは、思春期の子どもたち……もとい、瑞々しい10代の少年少女たちだから。  正直、子どもの相手は疲れる。  中学生じゃないだけましだ、と自分に言い聞かせる日々はなかなかどうして、精神面が削られていくものだ。  なんでこんな仕事選んだんだっけな……とぼんやり窓の外を見つめていると、背後でガラリと引き戸が開く音がした。 .
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