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風呂から上がり寝巻に着替えると、妻と共にテレビを見る。ドラマやバラエティに俳優や女優が登場する度に、芸能情報に疎い私に妻がいちいち解説を加えてくれた。この人は不倫の疑惑があるだとか、この子は今勢いがあるだとか。
興味の無い情報だったが「詳しいんだな、お前」と感心する素振りを見せる。
「お昼はテレビばかり見てますから。直にあなたも詳しくなりますよ」
それを聞くと気が重くなった。これからは生甲斐が見つからずに四六時中、ボーっと画面を見つめる毎日になるのかもしれない。それはつまらなく寂しいものだと思う。
「あら、もうこんな時間! そろそろ寝ましょうか」
そう言って妻はテレビを消すと寝室に向かった。私も眠気を催してきたのでそれに倣う事にする。
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