Loop8

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その後、食事の代わりに本当に美味しく食べられてしまった私は、今コージの腕の中にいた。 ドキドキドキとコージの心臓の音がする。 なんだかそれがすごく嬉しくて、もっと近づこうとしてすり寄ったら、 おでこにチュッとキスをされた。 コージはあの後、田上さんの話は何もしなかった。なので私も何も話してはいない。 コージのヤキモチは私を舞い上がらせたけれど、それと同じくらい寂しそうなコージを見るのは辛い。 私は笑っているコージが大好きだから――、 「コージ、大好きだよ」 耳元に唇を寄せてそっと囁いたら、 ギュッと抱きしめられ「やべぇ」と小さく呟いていた。 何がヤバイのかよくわからなかったけれど、こうして痛いくらいに抱きしめられるのは嫌じゃない。 むしろ好き――。 どっぷりと甘い幸せに浸っていたら、ガバッと今度は勢いよく身体を離された。 びっくりして目が点になる。 コージは真剣な瞳で私に言う。 「結婚ダメなら今すぐ婚約しない? 公に宣言しちゃおうよ!」 「……」 神様、私とコージの甘い駆け引きは、まだまだ続きそうです――。                                  FIN
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