123人が本棚に入れています
本棚に追加
/258ページ
そのまま佐竹さんは言葉を続けた。
「総司はん、新人隊士はんを借りてもええ?この子に着物渡して持ってってもらうさかい。」
「わかったー」
「行きましょか」
2人のが終わった後、私は佐竹さんに手を引かれ中へと連れてかれた。
「僕のやろうとしてること見抜かれたか~~」
総司のその言葉を背にして。
中に入ると、まわりが女だらけでとても心が安らいだ。
…ふとその女中さん達の中に見覚えのあるシルエットを見つけた。
「……楓?」
楓とは、高杉晋作ファンの私の現代の友人である。
楓と思わしき人はこちらを振り向いた。
やはり顔も同じだ。
楓もタイムスリップスリップしてここまでやってきたのだ。
「楓!!タイムスリップできたんだね!!!私高杉晋作に会えたよ!会った!?」
私は楓に抱きついて喜びを分かち合った。
最初のコメントを投稿しよう!