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☆３２
今日はなるべく意識しない…意識しない…
カナは心の中で
何度も何度も繰り返しとなえる
あれ？また笹谷さん
表情がコロコロ変わってるよ
タケルはカナを見て思った
何気ない会話をしながら
八幡宮までの道のりを歩く
源平池を見ながら中に入る
大石段を登る時に
左側を見る
「あれが、樹齢１０００年と言われる
大銀杏ですね…強風で倒れてしまったんですよね。」
「うん…」
大石段を登り始めると
段々と本宮が見えてくる
一番上まで登り終えて
振り返ると鎌倉の街が一望出来る
「今日、晴れてよかったね？」
「はい、とても綺麗な景色です…」
二人は顔を見合わせて笑う
源頼朝、実朝祀られている
白旗神社まで行ってみる
外観は黒漆塗で立派な建物
必勝と学業成就と言われているので
二人はお賽銭をあげて祈る
「笹谷さん、小町通り行ってみる？
お昼前だから今のうち行った方が
良さそうだよね？」
「いいですか？」
「さっきも行きたそうだったもんね？」
歩いて小町通りに戻る二人
そこで、ちょっとしたことが起る…
………
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