Love traveler

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☆27 カナは驚いた それって… 私に少しでも好意があるってことなのかなぁ 私だけじゃないの?タケルさんもなの?! そんなことを思っていると 電車が到着して乗り込む タケルが話を続ける 「折角、旅行好きが知りあったから  笹谷さんさえよければなんだけど…」 「私でいいんですか?」 「うん。」 照れくさそうにタケルは鼻の横をかいている 「お願いします!!」 カナは深々とタケルに向かってお辞儀をする 「こちらこそ。よろしく。」 2つ駅に戻るのなんて あっと言う間 電車を降り改札を出た タケルは無事IDカードを受け取った 「じゃあ、また旅行の計画立てましょうね?」 タケルは外を見てすっかり日が沈んでいるのを見た 「…笹谷さん。暗くなってきてるし家まで送るよ。」 「大丈夫ですよ。家まで10分くらいですから。  それに疲れましたよね?」 「女の子なんだから、もしものことあったら  俺が責任感じるから送らせて。」 カナはドキッとした 何だか彼氏みたい… 「じゃあ、お言葉に甘えます。」 二人で歩き出す 「次は泊まりでなくて、近場でもいいよね?」 「それなら直ぐにでも行けそうですね。  あ、でもバイトしてるからお互い予定たてるの  大変かな?」 「それはまた電話かLINE送るよ。」 「はい。楽しみだなぁ。」 カナは疲れも忘れて 足取りが軽い そんなカナを見て タケルは嬉しくなって微笑む カナの家に着いた 「送ってもらって、ありがとうございます。」 カナはお礼を言う 「こちらこそ、楽しかったよ。ありがとう。」 「じゃあ、また。」 「うん、また。」 タケルは手をあげる カナはタケルが見えなくなるまで 見送って家に入った… ………
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