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☆31
カナは自分の気持ちが
はっきりとわかった
でも、まだ告白は出来ないよ
だって…
直ぐに好きになってしまう私だもん
タケルさんは嫌だよね…
あー、ダメダメ今日は楽しまなくっちゃ
またまたコロコロ変わる
カナの表情を見て
タケルは思い出す
旅行の時も笹谷さん
表情が変化してたなぁ…
見てて飽きない
カナの姿を見て微笑むタケル
あ…また変だ
胸の奥がキリキリする
やはり…これはそうなんだよな
タケルはこの気持ちをどうしたら
良いのか悩む
今は悩んでる場合じゃない…
タケルはわりきって
行動しようと心に言い聞かせた
二人が心で葛藤している
間に鎌倉に到着する…
電車を降りると
さすが観光地!!
人、人、人だらけ
「わぁー、久々に鎌倉きましたけど
凄い人ですねー。」
「本当だなぁ…」
東口から出て鶴岡八幡宮へ向かう
小町通りを通ると
美味しそうな匂いが漂っている
「お腹すきそうです…」
「食べ歩きする?」
「ダメです。先に八幡宮へ行ってからにします。」
「えっ?いいの後で?」
「はい!」
タケルはニヤっと笑う
「食べたそうな顔してるよ。笹谷さん。」
「酷いですよ。タケルさん。」
タケルのことをバシっと軽く叩いた
「痛てっ。」
痛そうにわざと腕をさするタケル
「ごめんなさい。タケルさんが変なこというから…」
「やはり笹谷さんと一緒にいると楽しなぁ」
それを聞いて
カナは赤くなる
かぁ…
タケルさんのことますます意識しちゃうよ…
………
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