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☆35
二人は食べ歩きをしながら鎌倉駅の方へ向かう
タケルさんと一緒だと
自然な自分が出せる気がする
付き合うってこういうことなのかな?
「カナ?どうした?考え事?」
「ううん。」
「嘘が下手だな。何か考えてた。」
「考えてないよ。…タケルさん?」
カナは思いついた顔をする
「ん?」
「予定変更してもいい?」
「いいよ。何処へ行く?」
カナは目を輝かせながら話す
「江ノ島へ行きたい。海が見たい!!」
「フリーパス買って、江ノ電乗ろうか?」
「うん。わがまま言ってごめんなさい。」
カナの頭をポンポンとして
「予定が変わるのも旅の楽しみだよ。」
タケルは微笑んでカナに話す
キュン…
やっぱり私タケルさんが好きだよ
タケルがフリーパスを購入してくれた
「ありがとう~」
タケルが腕時計を見て
「カナ、お昼どうする?」
「色々食べたらから沢山食べられないけど、
タケルさんお腹すいちゃうよね?」
携帯を出して検索するタケル
「あ、お蕎麦ならどう?」
カナに携帯を見せる
「うん、食べられそう。」
お店に行ったら少し行列していた
「待ってもいい?」
「大丈夫!!」
二人で話しながら待って
順番が回ってきて
お蕎麦を食べる
「ご馳走様。お腹いっぱ~い。」
「カナは本当に美味そうに食べるよね?」
「また、子供みたいって持ってるでしょ?」
カナは頬を膨らませた
「俺は沢山食べる子が好きだよ。
少食の子よりね。」
カナは恥ずかしそうに
「あ…ありがとう。」
「どういたしまして。さ、行こうか?
海行くんだろう?」
「うん!」
子供みたいに笑うカナを見て
タケルも思わずつられて笑った
………
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