Love traveler

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☆38 人はまばらだが、砂浜では遊んでいる家族や カップルがいた 海ではウィンドサーフィンをしている人が沢山いる 頭上には鳶が飛んでいる カナが砂浜に降り立つと急に走り出す 子供だな…カナは タケルはその様子を見て微笑む 「カナ!!転ぶぞ~っ!」 「大丈夫!!」 そんなことを言っている矢先に フラッとなって倒れるカナ 「痛いっ…」 タケルは走って追いついた 「ったく、言っただろう?ほら。」 そう言ってタケルは手を差し出しす 「ごめんなさい…ありがとう。」 シュンとしながらタケルの手を借りるカナ 服に付いた砂をはらう 「危ないから、手を繋ごう。」 「えっ?」 カナは躊躇する 「ん?どうしたの?」 カナを顔を覗く 「子供みたい…」 恥ずかしそうに俯くカナ 「子供だろ?」 「あ、酷いタケルさん。」 頬が膨れるカナ 「危なかっしいから手を繋ぐんだよ。」 そう言ってタケルは無理矢理繋いだ キュン… あ、また好きが増えた… カナは思う 私、決めた!!! 断られてもいいから今日中に タケルさんへこの気持ち伝える… 後悔したくないから カナの心の中は今まで 恋してきた感情とは別な何かが出てきた… でも、タイミングは今じゃない あのシーキャンドルで伝えたいなぁ… 少し離れたシーキャンドルを見つめるカナ 「カナ?」 「うん?」 「急に大人しくなったけど反省してるの?」 首を傾げてタケルは聞く 「違う…考え事。ねぇ、タケルさん?」 「ん?」 「夕日が沈んだのをここで見てから  シーキャンドルまで行ってもいい?」 カナは指をさして言った 「うん…いいよ。行こう。」 「ありがとう!!楽しみだな…」 日が大分傾いてきて うっすらとオレンジ色になり始めてくる空… ………
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