再会、という名の遭遇

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朝は嫌いだ。 晴れていても、雨が降っていても。 「おはよう。」 「はよーございます。」 私はいつもギリギリに登校するので、そんな挨拶もちらほらとしか聞こえない。 靴を履き替えて、欠伸を噛み殺しながら階段を登る。 「はよっす。」 背後からドンと衝撃が来た。 うるさい…。背中を叩くな。 ジロリと振り向くと、山内寛也(ひろなり)が爽やかな笑顔で私を見上げていた。 「朝からうるさい…。」 しかめ面を崩さずにそう言うと、これまた見事なほど爽やかさを全開にしながら奴は私の隣に並んだ。 「朝だからだろ?テンション上げなきゃ、やってらんねーじゃん。」 へらりと人好きするその顔を一瞥して、さっさと階段を登る。 後ろから山内も着いて来る。
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