やっと

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先生達の迅速な対応で病院に運ばれた。 私のせいであの人になにかあったらって考えたら涙が止まらなくて一緒に来ていた隣のクラスの先生が大丈夫だから、大丈夫だからって声をかけてくれたけど私だけじゃなく自分にも言ってるようだった。 こっちに走ってくる音がしてそっちを向いたら綺麗な女の人がいた。もしかしたらって思ったら先生が 「○○○君のお母さん。すいませんお母さんから話を聞いて注意はしていたのですが。」 「先生何があったのか教えてください。○○○にはしっかり注意をしたのにまたすぐたおれたなんて。あの子はなにをしたんですか?」 「その場にいた生徒に話を聞いたところ階段を踏み外したこの子を彼が助けたみたいなんです。そのまま気を失ってしまったみたいで、すぐこちらに搬送して今先生に見てもらってるところです」 あの人のお母さんと先生が私をみたから涙は止まってなかったけど 「○○○君が私を助けてくれたんです。そしたら○○○君から力が抜けてぐったりしてしまって、わっわっ私のせいですいません。」 私が頭を下げていると頭を優しく撫でられ思わず顔を上げると 「あなたに怪我はない?○○○は大丈夫だから気にしないでね。○○○はあなたの事をみてたのかもね。咄嗟には動けなかったはずだから」 あの人のお母さんから優しい言葉をかけてもらったと思ったら驚く事を言い出したからびっくりして涙が止まった。そんなことあるわけないよって思ってたら、処置室の扉が開いて先生が出てきた。 「今のところ気を失っているだけですが、夜間帯で変わることもあります。目か覚めたら大丈夫だと判断できます。」
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