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「池田さん、ここの数字だけど間違ってるわよ」
美紀は、訂正箇所にマーキングすると書類を知美に返した。
「すいません!すぐ、訂正します」
「いいわよ。もう、お昼だから……」
言いかけたときに、正午を知らせるチャイムが鳴った。
知美は、申し訳なさ気に頭を下げると席に戻っていった。
室内には、肩を揉みながら昼食を取るために席を離れる雑音が響いた。
「係長、たまにはお昼ご一緒しませんか?すぐ近くに、お寿司屋さんがオープン
したんですよ。しかも、回ってないのにランチが八百円で海鮮ちらしとにぎりが
あるんですよ」
佐藤真由が、声をかけてきた。
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