第二章

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「それじゃ、まず洗車しましょうか」 「あぁ、シャワーですね……」 「まさか」 「えっ?シャワーじゃなくて……」 「あなたは、車です。しかも超高級車なんです。いきなり、熱いシャワーをかけながら ボディーソープをつけた繊維が荒く硬いスポンジなんかで擦ったらこの柔らかい肌が 傷だらけになっちゃいますよ」 えーっ。何を言ってるのこの人は……。 「じゃー、どうやって洗車するんですか?」 「車のボディーの表面はとても軟らかくデリケートなんです。だから、同じように 軟らかく小さなスポンジでゆっくり丁寧に洗うんですよ」 「そのスポンジって……」
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