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苦しくなったのか、美紀はタオルを外すと石川に懇願した。
「お願い、もう、もう、ダメっ……」
「大丈夫ですよ。もう、目的地は目の前ですから……」
そう言いながら、アクセルを深く踏み込むと「ピストン」の動きも激しくなり
石川の息遣いも、大きくなってきた。
「うっ?」
呻き声と同時に、抜き出した「ピストン」からボディーの上に危険なオイルが
飛び散った。
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