第二章

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苦しくなったのか、美紀はタオルを外すと石川に懇願した。 「お願い、もう、もう、ダメっ……」 「大丈夫ですよ。もう、目的地は目の前ですから……」 そう言いながら、アクセルを深く踏み込むと「ピストン」の動きも激しくなり 石川の息遣いも、大きくなってきた。 「うっ?」 呻き声と同時に、抜き出した「ピストン」からボディーの上に危険なオイルが 飛び散った。
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