夢見たい…

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最近、朝が寒くなってきてふとんから出たくない!そんな時に、お兄ちゃんが部屋に入ってきて耳元で囁く。 「ほら、奈々美起きろよ。学校遅刻しちゃうぞ?」 いい遅れたが奈々美というのは私の名前である。 ちなみにそれでも私が起きたくない時は、お兄ちゃんが困った顔をしてこう言うんだ。 「僕、南中奈々美と一緒にご飯食べたい。一緒に学校行きたい。 ダメ…?」 あぁ!なんて最高!素晴らしいね!これぞまさに理想だよおぉおぉ! 「んふふ、幸せぇ」 だがしかし、私の幸せの時間は私が発していたこの一言で途切れた。 「何が幸せだよ!起きるのおせぇよ。クソ が。さっさと支度しろやブス」 あぁーあ。せっかくいい夢見てたのに。ぶち壊しやがってくそ兄貴が。まぁ、やっぱり現実なんてこんなもんだよねぇ… 少しは夢見てみたいなぁ… さっき夢に出てきたような、爽やかで優しくて、んで持ってイケメンなお兄ちゃん…ほしぃ… 私は朝からそうそう少しだけ機嫌を損ねて学校へ行く準備をした。
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