命短し恋せよ男子

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入院して約一週間やっと退院の日が来た。先生からは無理な運動、体にすごい衝撃を与えるようなことはしないようにと言われた。 翌朝母さんが心配して学校まで送ると言ってくれたが、少しは運動も必要だからと断った。いつもみていた風景が凄く新鮮に見えて自分の体の事を忘れそうになる。 ゆっくり歩いてると友だちが待っていてくれたみたいでありがたく想う。 「おはよ。なんか登校するのが新鮮に感じる。待っててくれてありがとう。」 笑いながら友だちに合流し学校に歩いていると後ろからあの子の声が聞こえた。少し振り返ってみると友だちと笑ってる姿がみれた。 ああ。良かったあの子の笑顔が見れて。 心のなかでほっとする。 学校について気づいたことは自分の教室が三階だという事実。友だちには病気の事は言ってないから病み上がりには階段きつくかんじるよなーみたいなことをいってなんとか上がりきった。 教室では他の子達からも心配してたよと、たくさん言われお礼を言えば友だちだから当たり前だよと返されて嬉しいと感じた。 1日の授業は前より真面目に取り組んだ気がする。病気のおかげかな。 放課後友だちと帰ろうと教室をでたらあの子が前を通った。 なんだろう、一瞬胸がざわついた気がした。
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