苦いようです

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('、`*川「飲んだら帰れ、本当に」 (´・_ゝ・`)「嫌だなぁ」 ('、`*川「今叩き帰してもいいよ」 (´・_ゝ・`)「勘弁してよ」 只でさえ痛い体を叩かれては困る。 頷くと、彼女はやかんを持ち僕のカップと急須にお湯を流した。 布巾を畳んだものをテーブルの奥に敷いて、そこにやかんを置く。 急須を傾けると香ばしい茶の香りがコーヒーの香りと交わった。 (´・_ゝ・`)「乾杯でもするかい?」 ('、`*川「…聞くけど何に?」 (´・_ゝ・`)「決まってるよ、再会記念さ」 ('、`*川「まぁ、そっか」 のんきに言ってこちらに湯呑みを掲げる。 わかってはいたが歓迎されてない訳ではないらしい。 素直な行為を見て確信した。 そして相変わらずある種、優柔不断なその態度に笑いたくなった。
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