グランジェと言う名の娼婦

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俺は立ち上り、よろよろと娼婦の集まる裏路地へと足を運び、娼婦達に、グランジェが殺されたことを伝えた 勿論、娼婦達は、仲間が殺されたことに涙し、怒りに満ちた顔を見せた、ここの娼婦達は仲間意識が強い、だから好きだ 酔いは冷め、俺と娼婦達は情報網を張り巡らせて犯人を突き止めた、俺は、苦笑いと共に真実を簡単に受け入れた 商売の疲れでグランジェは自殺したのだ、グランジェは美しすぎた、そして、グランジェの刺は、客を癒し、自分を傷つけていたようだ グランジェの最後の相手が俺だったとは、しかし、罪悪感は不思議と無かった 後日談、グランジェの死体は、娼婦達が丁重に葬ったようだ、おやすみなさいの声と共に
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