グランジェと言う名の娼婦

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一夜限りのベッドの中で愛し合い、脳が痺れ、呼吸の仕方が解らなくなるまで肉欲に溺れた 翌朝目が覚めると、グランジェは息をしていなかった、首に2つ目の口が空いていて、ナイフが床に転がっていた、どうやら誰かに殺されたみたいだ 俺は、慌てるでもなく、察を呼ぶでもなく、酒場に行き、そこでやけ酒をして、グランジェを殺した犯人を炙り出そうと誓った 頭痛はそこで記憶を消した、サイレンの壊れた音が頭に響き、耐えられずに吐いてしまった、少しスッキリとした頭を上げると、俺の車にパトカーが粘土のようにめり込んでいる 思い出した、怒りを抑えられず、ウォッカをたらふく飲んだあと、俺は車で当てもなく走り、パトカーに突っ込んだんだ 記憶が戻ってきた、グランジェ、お前を殺したのは誰だ?
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