第四話 第五話

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ささっーと 庭へ 飛び出した 美鈴姫 小太刀を 構える姿 決まってますね 稚児鬼ら 戸惑いながら 「これが美姫か?」「にしては勇ましすぎるか」「いやいやあのお方なら、これくらい」と なにやら 油断して 話しているが そこへ 一閃 小太刀が水平に流れるや ばっさり 稚児鬼の一人 ぶっ倒れました。 が やつら 慌てることもなく じりじりと 美鈴姫を 包囲するように 槍や鉄棒 長い刃物持つもの 一人 何かを 懐手に構えたやつも います。 美鈴姫 小太刀では 接近せねばならぬと 素早く また 近くの稚児鬼を 斬り払い また 離れるという戦法で。 しかし 数の優位か? または 女と 侮ってか? まるで 仲間が 倒されても 動揺せず にやにや 包囲網を 狭めてきます。 三度び。 敏捷な動きで 稚児鬼を 斬り倒した その時 懐手にしていた 一人の稚児鬼 そこから 霞網を投じて 美鈴姫の自由を奪いました。 その時 気絶していた 門番 外へ走り出て。 稚児鬼を指揮している奴か? 赤ではなく 黒い着物を着た稚児鬼が 「外から加勢がきたら面倒だ」と 言うや。 口から 黒い霧を吹き出して 邸内 庭に 煙幕のような ものを 張りました。 そこへ 門番から 急報聞いた 源 雷禅 弓月丸 瑞江邸前まで参上! 黒い雲のような結界をみた 雷禅「小癪な真似を弓月!」と命じて 弓月丸 矢筒より 一本の矢を引き抜くや 「こんな結界、我が鏑矢で蹴散らすわ」と 瑞江邸上空へと 放ちました。 ひょろひょろひょろーっと 風を切る 鏑矢は 邪を弾き飛ばし 黒い雲の結界を 撃ち破りました。
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