第1章

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僕が何故こんな目に会わなければならないのか…その謎が解けたのは、16歳になった時だった。 弁護士が突然訪ねて来て、母から預かった貸金庫の鍵を僕にくれた。 貸金庫の中には、僕名義の通帳と母さんからの手紙が入っていた。 母さんからの手紙には、呪いについての説明と呪いの発動時期が書いてあった。 万が一に備えて、貸金庫の鍵を弁護士に預けていた事、それから、18歳になったら絶対に使ってはイケない「おやすみ」という言葉を念の為、16歳になったら封印するようにと。 まさか、18歳発動の予定が13歳になるとは親でも予想出来なかったらしい。 どうして…。 もっと早く教えてくれていたら…父さんも母さんも死なずにすんだのに…。
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