第1章

5/13
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
僕の変な力は、呪いによるものだと書かれていた。この力は、隔世遺伝だと思われていたが、一族を遡ったら、呪いによるものだとわかったそうだ。 その昔、敵対する一族と呪詛を掛け合う恐ろしい争いがあったそうだ。末代まで呪うという信じられない事が現実になっている。 そして、敵対する一族も末代まで呪われているらしい。呪いを解くことは出来なかった。共に滅びるまで続く。 愚かなことだ。 この力は、一代置きに発動する。お爺ちゃんから孫へと…。 僕がもし、結婚して子供が出来たら、僕の娘か息子の子供、僕の孫に、この力が受け継がれてしまう。 だから…僕の代で打ち切りにしようと思う。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!