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孝尚がコーヒーを淹れ始めたので煙草を吸おうとケースを出すと空だった。
「くそっ」
「どーしたのー?」
悪態を付く俺に、孝尚が不思議そうに首を傾げる。
「煙草、切らしてた。
買ってくる」
「ねー、信爾。
前から云ってるけど、煙草はやめた方がいーよ?」
「は?
おまえがそう云うから、くそ不味い一ミリのメンソールで我慢してるっていうのに。
それすら……!?」
後半は口に突っ込まれたロリポップに遮られた。
「これで我慢しなよ。
……ところで、さ。
さっきから何度スイッチ入れても入らないんだけど、どうしたらいいと思う?」
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