第二章  ごめんね

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そんなある日、娘が帰宅した時 うっかり気が付かずに寝てしまっていました 今までなら、些細な物音で目を覚ましたり 人の気配で必ず目を覚ましていたのに 誰かが帰ってきて、気が付かないなんて 私にはありえないことでした 目を覚ますと、ちゃんと宿題をしながら こちらを見ていた娘 「おはよ」 娘が複雑な表情でいいました きっといつも通り「ただいまぁ!」と元気に 帰ってきて、なんの返事もなくて 寂しかったのだろうと思いました それなのに、時間が気になって 自分が動けるうちに、動いておかないと そんな事ばかりが気になって 宿題を先にみて、いつも通り 説明を始めました
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