第二章  ごめんね

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私なりに、フォローはしているつもりでした でも、今までなら娘のあんな顔を見て そのまま宿題を教えることなんて してませんでした 膝に乗せて、何があったのか話して コミュニケーションを大切にしてきたのに 薬が効き始めて、痛みが緩和されるとともに 日に日に頭が回らなくなっていました 感情の振れ幅も狭くなっていて、 その分、人の気持ちを思いやる事も 疎かになっていたのだと気付きました 娘を抱きしめて、謝りました ごめんね 気が付かなくて 心の中では、もっと謝っていました 病気になって、ごめんね 痛みに耐えられなくて、薬をやめられなくて ごめんね
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