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その時でした
自分でも訳のわからないうちに突然
家の廊下で、崩れ落ちるように倒れました
意識はかろうじてあるものの
悲鳴を上げた娘に、
ろくに反応することもできず
ただ主人が娘をなだめている声と
私に部屋まで動けるか訪ねている声が
何となく聞こえていました
怠い、痛い、気持ち悪い、寒い
めまいがする、何処にいるかわからない浮遊感
とにかく、身体を引きずり、
這いつくばるように2メートルほどを
必死で動き、部屋に入って
急いで主人が広げてくれた布団に
乗ったところで、意識を手放しました
意識を保っていることが
これほど苦痛に感じたのは初めてでした
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