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シャワーチェアをどけて。
カナさんを引き寄せる。
ねえ全部見てよ、しっかり目を開けて。
シャワーをフックに引っ掛けて、両手でカナさんを抱き、体を撫で回す。
真っ赤になっちゃった顔を俺に向ける。
思いっきり上を向くから海老ぞってるみたい。
体も感じてるから?
「もう、泡ついてないかな?」
俺も大概白々しい。
頭っからシャワーモロ浴びのカナさんがエロくてキスをする。
今度は俺がお湯モロに後頭部に浴びて、彼女の傘がわり。
ますます肌が密着して、もう俺、お立ち台状態。
「上がろっか?」
別意味で立っていられない状態のカナさんをバスタオルに包んでソファに移動。
取って返して、体と頭を拭き、手早く下着をつけてドライヤーとブラシを持ってソファに向かう。
「カナさん、コンセントどこ?」
熱くないように、セミロングの髪をユックリ乾かして。
ササッとブラシで整えて。
「山口さんて」
「直人」
「…………直人さんてよくわからない」
は?
俺はこんなに解りやすいのに。
むしろ今夜のカナさんの方がイミフだ。
甘えてるのか、わがままなのか、酔ってるのか、ってそれは無いか。それともこれが素?
としたら、小悪魔だよ。
「はい、乾いた。もう寝られるよ」
ベッドに行こう。
カナさんもう限界でしょ。
ただし。
バスタオルのみ。
下着はあげない。
ラッピングしてベッドまでお連れします。
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