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腕の中のカナさんがビクッと体を振るわせた気がする。
枕元の目覚ましは3時ちょいすぎ。
そっとカナさんを抱き寄せると、カナさんが俺に擦り寄って来る。
穏やかな寝顔。
疲れもあるだろうけど。
アロマオイルの効果てのもあるんだろうけど
俺がちょっとでも役に立ってると思っていい?
「う…ん」
ドキリ。
相槌打たれたかと思った。
すやすやと眠る貴女。
これから先もこの人はうなされること、あるかも知れない。
だけど。
これから先には俺が側にいるから。
これから先は俺に甘えて。
今日みたいに。
酒飲まなくても、寝不足じゃなくても、アロマ使わなくても、俺に素直に言って。
「な…お……あ……してる」
この小悪魔。
寝言じゃなくて、起きて言え!
寝顔が微笑んでるように見える。
俺ももう少しだけ寝よう。
あと3時間ほど。
「おやすみ、カナさん
俺も、愛してる」
おしまい
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