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「マジで……っ…ダッシュって…普段運動は殆どしないから……酷だよ真理奈さん……分かった…行って来ます…」
「畏まりました」
「お任せ下さい」
タッ
ぼやく咲人だけど先に走り出し、徨揶と龍哉もそう真理奈に言って咲人の後を追う。
「………さてと……3人が来るまで待ちましょう。3人にあなた方を送らせるわ」
「申し訳無いです…」
「良いのよ瞬我君…迷惑を掛けたのはうちだもの…」
「お言葉に甘えさせて頂きます」
3人が車を取りに行って、真理奈は瞬我と話をした。
スウッ
「…………」
「!………何……」
ブランコに座る咲真の前に咲良は出る。
「……家出が公園とは…ダサ…」
「っ!……うるさいなっ、私の勝手じゃん…」
「……俺だったら絶対に見付からない所に行くけどな…フン!」
「馬鹿って言ってるのっ!ムカつくな!!」
嫌味と言わんばかりに馬鹿にして、咲真と咲良は言い合いになった。
「心配だったくせに…咲良は素直じゃないね……」
「はあ!心配なんてするかよっ…」
「……だってほら、うっすら目には涙が滲んでるよ」
「っ…………」
少し笑みを浮かべた夏海が言うと、咲良は言い返すが、図星をつかれて顔を真っ赤にさせる。
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