日曜日!!

3/5
前へ
/746ページ
次へ
朝食を済ませた咲真と咲良と徨揶は家を出て、夏海の屋敷へと向かう。 徨揶の運転する車の中で、咲真は後部座席の左側に座り、咲良は助手席に座っていた。 「ねえ咲良お兄様…」 「何だよ……」 「夏海君のお家に行くんだよね…」 「そうだ…」 「私がお買い物に付いて行くこと知っているの…?」 「ああ…伝えておいたからな」 「そっか……」 咲真はピンクのカチューシャを髪に付け、白のショルダーバッグを肩に掛けて、白と青のチェックワンピースを着て、ジーンズ生地のスニーカーを履いている。 咲良はグレーのシャツに黒のジーンズ、白のスニーカーを履いていた。 「鳳院条様のお屋敷に到着致しました」 「!?…夏海君が見える」 「ん?あ…待ってたのか…」 ガチャ 「おはよう咲真ちゃん。咲良もおはよう」 「おはよう夏海」 「夏海君おはよう」 「今日は宜しくお願いします徨揶さん」 「はい、右側の後部座席へお乗り下さい」 「はい」 スウッ バタン 夏海を乗せて車は走り出す。 「さてと………先ずは…ナチュラルの店に行ってくれ」 「畏まりました」 20分くらい走り、街の中心の一角の有料駐車場に徨揶は車を停めた。 ガチャ ガチャ ガチャ ガチャ 『『バタン』』 『『バタン』』 4人は車を降りる。 「………ナチュラルは此処から近いの?」 「はい…2、3分の所ですので車は此処に駐車して行きます」 「ふーん……」 「咲真ちゃんはナチュラルのショップは行ったことないよね…」 「ないよ…お店の名前も初めて聞いた…」 「ナチュラルはメンズのアクセサリーや小物の店だぜ」 「小物……?大物は…?」 「はあ!?」 「咲真ちゃん…小物のお店だから……えっと…大物は売ってないかな…ははは…」 「着いたぜ…」 「此処がナチュラル……?」 「さあ、入りましょう」 スウッ ガチャ 「いらっしゃいませ」 スウッ 「……明るいお店だね………」 「だろう…咲真はテキトーに見てろ。俺は買いたいやつがあるから」 「何を買うの!私も付いて行く」 タッ 「僕も行くよ…」 タッ 咲良と咲真の後を夏海は付いて行った。
/746ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加