日曜日!!

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「………チョーカー……?」 「そうだよ…」 「お兄様がチョーカーを付けてるの見たことないよ……」 「あんまり俺は付けねえけど、買うのはプレゼント用だ」 「プレゼント……ん?…誰に……」 「………翌架にだよ…誕生日が来月なんだ」 「………可愛い咲良お兄様の彼女さん!」 「バーカ……男だ…誰が彼女だよ…アホ…」 「クスクス…」 「笑うなよ夏海…」 「だって…成る程なってさ…咲真ちゃんが言うのも分かる気がするからね」 「夏海君も翌架さんと面識あるの?」 「うん…アーヴァンス学園に行った時に何度か一緒に遊んでるから」 「……そうだったんだね……」 咲良はプレゼント用にチョーカーを買いに来たのだ。 「どれにするかな……えっと……」 「翌架さんにはこのピンクの花柄のチョーカーはどう?」 「花柄………いやいや…」 「美少女バージョンなら似合うよ!」 「……こんなのプレゼントしたら俺が真奈さんに文句言われるって…目に見えてる…」 「……残念です…」 「おいっ」 「プレゼント……そうだね……僕なら……菱形の金具が付いた黒のチョーカーがいいと思うよ」 「菱形ねえ………どうするかな…」 「ハートの金具のレインボーの色のチョーカーはどうですか咲良お兄様!」 「……あのなあ…こんなチョーカーを誰が付けるんだよ…目立つだろ…」 「咲真ちゃんのセンスって面白いね…クスクス」 「私は抜群のセンスを持っているのでーす!」 「………ナンセンスなセンスな……呆れて何も言えねえ…」 「何れにするの咲良…」 「んー………そうだな……」 「………鎖の付いたチョーカーもあるよ咲良お兄様!」 「鎖……?」 「本当だ……あるね…」 「………鎖か……へえ……意外にオシャレかも……いいなあ…これにするか…俺も自分の買う」 「お兄様も買うの?」 「ああ…」 「私も欲しいなあ…でもお金がない…」 「メンズ物だぜ…咲真が買ってどうするんだよ…」 「私も首にチョーカーを付けたいの!」 「………だけどなあ……」 「メンズ物でもアクセサリーだし、女の子が付けてもいいと思うよ。女性でもメンズのTシャツとか着てる人も実際に居るしね」 「まあ…夏海の言うことも一理ある……」 「欲しいです咲良お兄様……」 「うっ…………分かったよ…仕方ねえな…」 「ありがとうお兄様。私は白いチョーカーがいい!」 「白いやつな…俺は黒のチョーカー…翌架は青で良いか…」 「僕も灰色のチョーカーを買おうかな…」 「夏海も買うのかよ…」 「咲良や咲真ちゃんも買うなら僕も欲しいよ。お揃いなるからね」 「そりゃそうだ…」 「わーい!お揃いだね…クスッ」 「そうだね咲真ちゃん」 プレゼント用のチョーカーも決まり、3人もチョーカーを色違いで買うことに決める。
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