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「素直じゃないわね…咲良ったらバカな子…クスッ」
「……っ……」
タッ
「咲良っ!」
カチャ
タッ
真理奈にまで言われてしまい、恥ずかしい咲良は走って逃走、その後を夏海が追って行く。
「…………」
咲真の近くに行きたかった克樹だけど…直ぐ近くには咲良が居たために近付けないでいたが、そんな咲良が走って行き、隣のブランコに座っていた夏海も走って追って行ったためにブランコも空いた。
よし、今なら咲真の隣のブランコに座れる!
スウッ
「!」
スウッ
そう思った克樹だったが、あっさりと春華にブランコに座られる。
「今日の髪型、可愛いな咲真…」
「うん…俚央に結んでもらったの」
「……えっ……俚央に?」
「春華、俚央は現在、咲真ちゃんの家に一緒に住んでいるからな」
「マジ!…良く知ってるな瞬我……」
「僕が東郷と2人で行った時に知ったんだよ」
「俺も知ってたぜ!」
「……………」
「……………」
春華と話をしていたが、話は俚央が一緒に住んでる話になり、瞬我と日向は知っていて知らなかった春華は目をパチクリさせながら驚いた顔をしていた。
スウッ
「俺にはセンスがありますからね…クスッ」
「……センス……確かに…俚央にはある………入院してた時に俚央に結んでもらったこともあるし…あ…日向にも結ぶのを直してもらったね…」
「あの時はビビった…髪型が凄まじくて…あはは……」
「そんなに凄いヘアスタイルだったのか……」
「……俚央が病院に着く前に俺が結び直したぜ」
「………ふーん……」
「僕も咲真ちゃんのヘアスタイルは可愛いと思うよ」
「ありがとう瞬君」
得意気に話す俚央を見て、咲真が俚央と日向を誉めると、どさくさに紛れて瞬我がも咲真の髪型を誉めた。
「俺も咲真と話したいっ。お前らばかり話すな……」
「だったら話せ…正し、1メートル以上離れろよ…抱き締めるのも禁ずる」
「俺ばっか理不尽な条件付けるなよ、いつもいつも…目の敵にしてるだろ俚央…」
「当たり前だ、歩く獣…」
「良く言うね……そう言う俚央も大して克樹と変わらない気がする…」
「えっ!」
「はあ!?」
「………」
「………」
「そうなのか…」
俚央が克樹を邪険にすると、咲真の爆弾発言に、夏海を除く知らないナイト達は一同に驚いている。
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